LOTTEのチョコパイを食べようと、何気なく包装部分を見たら、「おかしのミニ辞典」なるものが書いてありました。
パウンドケーキは、卵、バター、砂糖、小麦粉がそれぞれ1ポンド=1パウンドずつ配合されてつくられることから名付けられました。
→LOTTEチョコパイの包装紙より
成る程、そうだったのか。
こういう名称は(とくに日本語以外だと)そのまま覚えてしまってて、「どうして?」なんて考えるという発想すら湧いて来ないですが、ちゃんと理由があるのですね。まぁ知らなくたってどうってことはないものですが、「こういうものだ」と思い込んでいて考えもしないという事は、日常生活にはゴマンとあるのでしょうね。考える必要のないものは(特に考えてもしょうがないものは)考えなくてもいいのですが、考えないといけないものまでそのままにしがちになっている自分が居るのではないかなんて、気付かされるのはいつもこういう些細な何気ない事からですね。
だけど人間なんてどっちかっていうと「考えてもどうしようもない事」ばかり考えているような気がします。仏教には「極楽浄土」などといういわゆる「死後の世界」みたいな発想がありますが、お釈迦さんは「死後の世界」や「宇宙の有限・無限」なんていう問題には、弟子の問いにもいっさい答えませんでした。だから仏教の基本は「考えても答えが出ない様な問題は考えるな」という事だそうです。
なら何故「極楽浄土」のようなものが必要なのか? 矛盾してますよね。それは人間なんて弱いものなので「考えるな」と言われたって考えてしまう人が居ます。そういう人のために、わざわざ具体的な「極楽浄土」を出現させて、それを信じるようしたのだそうです。死後に極楽浄土に往き生まれると信じる事で、「死後の世界」という問題を考える必要がなくなるという訳ですね。一件矛盾しているのですが、実はどちらとも「考えるな」と言う事がテーマなのですね。考える必要がない事(考えた所でどうにもならない事)にこころを煩わせず、楽しく暮らしましょうという事です。でも実はかなり難しい事ですがね。