パザ日誌

2002年12月24日(火)

くりすます イヴ

Merry Christmas!!! という事でクリスマスのお洒落な夕食のBGMには、桂 雀三郎 with まんぷくブラザーズの名曲「忘れん坊のサンタ苦労す」(雀肉共食〜雀サマきき放題!〜より)を強くお勧めいたしますです。河内生まれで玄界育ちのトナカイさんが最高でございますが、心温まり笑ってしまうこの名曲はヒット曲「ヨーデル食べ放題」にも負けてませんですよ。

しかしこの季節、別にキリスト教でもなく実質ほとんどが無宗教の日本人が、何故に「クリスマス、クリスマス」と騒ぎ出すのだとお怒りの頑固なオヤジさん達! その考えはちと間違いでございますですよ。確かにキリスト教徒でも無いのに浮かれている人ばかりなのは事実ですが、ちゃんとこれは日本人の宗教行事なのでございますよ。誰の生誕日だろうがケーキが売れればいいし、プレゼントを売るお店は潤うのですよ。教会には行きませんが、デパートだのおもちゃ屋さんだの、ブランドのショップだのにお参りに行くのですよ。七面鳥じゃなくてとり肉をカブツイて肉屋さんもほっくり。賛美歌は歌いませんが、パーティで古時計の歌か何か歌うのでしょう。このデフレの暗い世の中、お布施だと思ってお金を使うのですよ。もう充分宗教行事でございますね。クリスマス万歳! 資本主義最高!! 固い固い財布のヒモを北風と太陽の如く、どっちが先に開かせるのか、そういうゲームが繰り広げられております。何とかダマしてその中のゼニコを頂こうと企んだり、ええい邪魔クセェ! いっその事パワーショベルでATMごとごっそり頂いちまえ! 金で買えないものなんかほとんど無いんだし、何をしようと地獄に堕ちる事もないし、生きてる内が華ならば、楽しければいいじゃないですか(笑・なんてぇこった)。
そういう日本人に贈るクリスマスにぴったりの
菊地成孔さんの名文句が、昨日の菊地さんの日記にありますですね。

調子に乗って止まらなくなる時代。が、1960年代に続いてやってきたのでした。「調子に乗って止まらなくなり、恐くなるが、止められない」これは躁病の症状であり、資本主義の運動原型です。因みに「調子に乗ろうにも乗れなくなり、やがて何も出来なく」なるのが鬱病です。

この言葉をクリスマスプレゼントにして、ノーテンキで間抜けな日本と、ささやかな温かい家庭の風景と、餓えた冷たい緊張と、悲劇のベツレヘムと、そして世界の平和を祈りながら、Merry Christmas!

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