パザ日誌

2003年01月06日(月)

20世紀音楽と齋藤真知亜さん

しかし、昨日のNHKは最高でしたね。この前の日誌にも書いたN響アワーは、予想に反してバッチリ見る事が出来ましたです。しかも当日まで気付かなかったのですが、N響アワーの後の「芸術劇場」ではロンドン交響楽団の演奏会が! しかも指揮はあのピエール・ブーレーズ!! ひえー、まいりました、倒れそうになりました。そんなプログラムまであるなんて、正月からNHKサマサマで御座いますです。

が、しかし、ヴィデオを録画してるからってリアルタイムでは見ないで日誌の更新なんかしてたら、N響アワーが終わったらテープを換えようと思っていたのに、そのままブーレーズまで突入していて、気付いたらもうストラヴィンスキーの「火の鳥」を放送中で御座いました。ヴィデオは120分テープで標準。なんとか11時(2時間)で収まってくれー! とか思ってみても、11時半くらいまである放送で、しかも「火の鳥」の後はこれまたストラヴィンスキーの「花火」で短い曲です。アンコールでしょう、間違い無く……。とほほほほ。「火の鳥」の途中でテープチェンジなんてお粗末を年の始めからやらかしてしまいましたです。うわー! ブーレーズなのにぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!! と言う事で、二〇〇三年も素晴しい年になる事間違い無しと確信いたしました次第で御座います。

N響アワー、はじめはバルトークの「中国の不思議な役人」だったんですが、時間の関係で後半からの放送でした。とっても残念。今日のメインは「ペトルーシュカ(1947年版)」なのですね。だから我慢しましょう。ボクは「あなたが一番好きな曲は?」なんてとぼけた質問をされたなら(勿論そんなの一つに絞れる訳は無いのですが)、まづトップとして答えるであろう「ストラヴィンスキーのペトルーシュカ!」。そして今日のサロネンさんとN響のペトルーシュカも最高なのでありました。素晴しい。そしてサロネンさんの指揮っぷりは、司会者で作曲家の池辺晋一郎さん曰く「ペトルーシュカの印象が変わる指揮」との事。むむ、確かに分かる様な気がします。

もともと「ペトルーシュカ」っていうのは譜面の複雑さとは反対に、聴いた感じは凄くポップで聴きやすい曲だと思いますし、その感覚がボクの好きな所で、目標とする所です。そういう意味でも、この曲の印象は出来るだけポップな印象の方がいいような気がします。サロネンさんの分かりやすくカチッとした振り方は、見ていても興味深いものでした。ヘタレながらでもドラムをやってる者としても、指揮者っていうのは見てて勉強になるものなのです。

それからそれから、もっとビックリしたのがN響団員紹介だったのです。今日はファースト・ヴァイオリンの齋藤真知亜さんでして、齋藤さんはN響の練習後、馬頭琴を弾きながらホーメイを歌ってたのです。御本人曰く「遊牧民に生まれてくればよかった」とまで思ったらしく、実際にモンゴルまで行って演奏会を開いてきたとのこと。そういう経験から音楽について語る齋藤さんの言葉にもの凄く感動しました。他の番組ではなんと口琴まで演奏してたという情報も見かけました。そんな倍音系の人がN響に居たなんて、素晴しいですね。最近、倍音系にハマリそうなボクとしましても非常に嬉しい発見でした。やっぱり良い年明けでありますですよ。

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