パザ日誌

2003年01月09日(木)

えごいすと

ニュース見ててもずーっと「景気対策、景気対策」ばっかり言って何かヤになってきますよね。

勿論景気対策は必要だと思いますし、政治家はちゃんとするべきだとは思いますが、これだけ「景気対策」ばっかり延々と聞かせられると、ちょっと考えてしまいます。例えば今、街に出て人々に「もしイラクで戦争が始まったとしたら、景気がよくなるとします。それが確実ならあなたは戦争をはじめる事に賛成しますか?」なんて……うわぁ、やっぱり絶対に聴いて欲しくないですね。怖いですぅ。

アメリカで脳死移植を待つ患者さんが、救急車のサイレンを聞く度に脳死の人じゃないか? って思ってしまうのを、ある時にふと「自分は誰かの死を願ってるのだ」と気付いてすごく葛藤があった、なんていう話しを聞いた事があります。脳死っていうのは老衰で亡くなる場合とかではダメで、健康な人が突然交通事故とかでなるものですから、特にそうなのですね。自分の家族の幸せを願うということは、結局誰かの不幸を願う事になってしまう。多かれ少なかれそういう側面がある訳です。そしてそれはアカの他人よりより自分に近い人に対してはより大きくなる。自分の愛してる者に対しては、エゴイストになるものです。「愛」とはなんと惨いものか。

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