パザ日誌

2003年07月01日(火)

難しいけど、わかりやすい

あ、そうそう、競馬で二億円当たったって人が居るそうですが、不治の病に冒されて、それでも奇跡的に助かったかと思ったら、退院の日に病院の前で地雷を踏んで死んでしまうなんて事にならないように、充分気をつけてもらいたいものです(笑)。ドントラ見た人はみんなそう思った事でしょうね。


いつの間にかもう二週間を切っていた、京都精華大学で行われる菊地成孔氏と大友良英氏による
音楽表現講座「難しい音楽」
の受付票が郵送されて来たのでした。今日という時期については、単にボクの入金が遅かっただけでありますが。当初六十名の予定が申し込みが多かったので八十名にまで増員したらしいのですが、それでもキャンセル待ちの方が多くいらっしゃるようで、ボクみたいな仮申し込みだけして入金をしてない人への確認のメールを事務局より頂いたので、あわてて入金したのでした。この講座の次の日の栗原さんが暑さを心配してらっしゃる京大西部講堂のライヴには、早々に入金してチケット(?)を郵送して頂いてたのですが、肝心のこっちの講座の入金が遅れていたのでした。

この講座が増々楽しみになってきたのは、菊地さんのNOIZ BBSへの書き込みでは、今度の京都では「近代による難易度信仰」についての講義があるという事で、その書き込みの内容が実にボクが日頃から考えている事と「ほぼ同じ」と言っても良いくらい近いということ。両手を挙げて賛成したい気分です。BBSだとそのうち消えてしまってもったいないので、一部引用などを。

だって僕の音楽を愛してくれている人なら解ると思うんだけど、僕はいつだってわかりやすい物の方が高級だと思ってる。

 「馬鹿な大衆には程度を下げて解りやすくしてやらないと売れないさ。それがポップってもんだ」と、堂々と発言する音楽家も多いけど、これも僕の考えとは、一瞬似ているようで、全然違う。

 僕は、マルチグルーヴも、奇数拍子も「多くの人は常識と慣習に囚われて、慣れていないだけで、実際やってみれば凄く簡単で楽しい。だからみんなダンスしたくなるさ」と思ったから自信を持って実行したわけ。

まさにボクがpazapとしてやりたいこと(勿論まだ出来てない訳ですが)は変拍子だってポリリズムだって、なんにも難しい訳ではなくて、楽しく歌って踊れるっていうものだということ。だから「プログレ(?)ポップス」っていう言い方をシャレでつけたりしてるのでした。同じ書き込みでプログレについてもこれまた菊地さんと感覚が近そう。ボク自身プログレを全然知らなくて、そしてあんまり興味もなくて、でも変拍子とかをやると「プログレ」だと言われたりするというのに抵抗があるから、逆にあえて「プログレ(?)」と付けているという(笑)とってもひねくれたものだったりするのですが。高級だとかそういうのは色々と異論とかあるのでしょうけど、少なくとも「難しいものをいかにも難しいぞぅ!」ってやるよりは「難しいんだけれども、とってもわかりやすい」って方が、あえて言えばたしかに高級なのかも知れないって気はしますね。そしてそれはpazapでやってみたい事であります(いつ出来るかは分かりませんが)。勿論それは「難しい」のではなくて、実は凄く楽しいと言う事を伝えたいんですけどね。

またドントラの話ですけど、ユースケ・サンタマリアが会場から登場して、一番会場がノリノリになってた曲は、実は変拍子だったりしたんですよね。でも多分ほとんどの人が知らずに手拍子で盛り上がってるという。あの時とっても健全なものを感じた気がします。それと同時に、その曲の中には3拍フレーズの嵐があって、そこは流石にみんな戸惑ってましたけど(笑)。だからってシラけたりはしませんし、ノセたほうが勝ちって感じ。踊らせてナンボ。踊るのに理屈がいるのんかい! って感じで楽しかったです。

精華大学の講義、楽しみ楽しみ。

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