今日はティポグラフィカのファースト・アルバムなんかを聴いておりますが、昨日聴いたデートコースの「構造1」って、ティポグラフィカの「侵略はゆっくりと確実に」っていう曲に感じが似てるなぁ、とか思ったりしております。
そういえば、この前に久しぶりにボクが持ってる、Frank Zappa御大の「ホット・ラッツ」のCDの日本語解説を読んでました。解説は
岸野雄一さん(多分このリンク先の岸野さんで合ってるんだと思いますが)。ここにティポグラフィカの名前が登場してたりするんですよね。
その昔、「ピーチーズ・エン・レガリア」という読み方が出来なかった頃にこのアルバムを手に入れた俺は、この一曲目を「アメリカ」というタイトルで呼んでいた。最近はティポグラフィカの「アメリカ」こそが俺にとってのアメリカだが、とにかく自分がアメリカ的だと感じる和声の進行のほとんどがここにはあったからだ。
→Frank Zappa Hot Rats 日本語解説より引用
ボクがティポグラフィカというバンドを知ったのはこの解説でして、その後サウンドを聴いて、特にギターの今堀さんにはFrank Zappa御大を感じました。ボク的にはMats & Morganよりもティポグラフィカの方が何倍もザッパ御大を感じます(って言っても、Mats & Morganを聴き込んでる訳ではないのですが・笑)。そしてティポが「アメリカ」だとしたら、(特にセカンドシーズンの)デートコースは「アフリカ」って感じじゃないかと、土曜日の講義以降考えています(いまさらだとしても)。もちろん「アメリカ」の血も入ってるハーフと言うとこになるのでしょうが。
ボクの狭い認識の中でのポリリズムは、アフリカとかの民族音楽あたりが原点で、それが西洋音楽に取り込まれて体系化して来たんだと勝手に思ってるのです。それでFrank Zappa御大のポリリズムは、どっちかっていうと現代音楽的なポリリズムですよね。つまり西洋的にシステム化されたポリリズムという感じ。でもティポグラフィカでもそうでしたけど、それからデートコースへ流れるポリリズムは、Zappa御大のものよりもっと原始的(悪い意味でなく)で、意図があってポリリズムなんじゃなくて、自然に訛りからポリリズムになったっていう感じの原点的なものを感じた訳です。この体験はボクにとってはとっても刺激的で、西洋的発想だけでなくて、民族的発想をもっと上手い事取り入れられたらなぁ、と思う様になってて、次のpazapの曲でそのあたりを出して行けたらなぁと考えてます。歌ものポップ系な路線で、体にいいポリリズム(笑)街道まっしぐらで行きたいものです。
そんなこんなで、ボクにティポグラフィカを教えてくれたヒゲの未亡人こと岸野雄一さんは、なんと昨日のライヴで大友良英さんのThe "blue" bandの中の曲で、飛び入り参加してたのでした! 嬉しかったぁ。