パザ日誌

2003年08月08日(金)

台風かなりまぢか

台風が向かって来てる実家へ夕方電話をしてみたりしましたが、「たいしたことない」という事でちょっと安心。こういうNHKなんかがずっと台風の情報を放送してる時っていうのは、ボクの故郷の周辺の海が映ったりしてちょっと嬉しかったりします。室戸岬とか海部とか、お決まりの日和佐の大浜海岸と、その近くの断崖の上にあるホテル「白い灯台」とか。勿論被害なんかが出てるので「嬉しい」なんて思うのは不謹慎なのですが、子供の頃なんてそういう事を考えずに、なんか台風がくるとワクワクしたもんです。海に波を見に行ったり、大きい波がザッブーンとかかりそうな港で、それが楽しくて友達と逃げ回って遊んだりとかしましたし、実際堤防で釣り人が波に飲まれるのを見たこともあったりします。都会と違って娯楽がそんなにない田舎では、台風は子供にとってイヴェントだったです。でも何故か台風になると、マーラーの交響曲代一番「巨人」を聴きたくなるんですよね。これは条件反射です。中学の頃、自分のお金で買ったこの曲のレコード(確かカラヤン指揮のベルリンフィル)を聴いていた時にちょうど台風が来てて、外が嵐でビュンビュン行ってる時に、このマーラーを聴いてた印象が、何故か今でも残ってるんですよね。嫌なガキだ……(笑)。

そういう台風の今日は、夜から大阪まで。もうこういう日で、しかも「近畿地方には日付けが変わる頃に暴風域に入る」なんて聞かされてたから、ひょっとして帰れずに阪急電車の中で一夜を明かしたりして、アホなおっさんが「何時になったら出るんだ!」って車掌さんにつかみかかってる絵を勝手に想像しつつ、そして実際覚悟して出発したんですが、まったく影響なし。しかも帰りなんか傘も必要なかったし、相変わらず関大前のブックオフの前には「台風って何? 合コンより楽しい? へへへへへへ」ってな感じの大学生が群れをなしても居ましたね。ただ、電車はいつもよりかなり空いていて楽でした、座ってないけど。

それにしても鉄道会社の不手際じゃなくて、安全が確保できなくて足止めをくってる状況があったりしたときに、怒りを駅員さんにぶつけてる人とか居ますが(最近もそういうので暴行ふるって逮捕されたっていうニュースあったけど)、ちょっと発想が凄いと思いますね。ちょうど「お客さまは神様です」っていう、ボクの大嫌いな言葉の発想と似てる。きっと「お互い様」っていう言葉を知らない、インチキ宗教拝金教の信者なんだろうなぁ……。「お客さまは神様です」って、「誰のお陰で飯が食えてると思ってんだよ!」っていう言葉と同じ発想で、まったく嫌な言葉。

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