一昨年劇場で見て、DVDまで買ってしまった「
不思議惑星キン・ザ・ザ」。タイトルからすると惑星が不思議という意味なのでしょうが、実はこの映画自体が不思議すぎで、何とも表現しにくいのですが「とにかくもう一回見たい」と思ってしまった映画だったのです。ちょっと間をあけてからジワジワとジャブが効いてくるくる感じで。そして、そのサントラっぽいCDを聴いてみました。
「サントラっぽい」っていうのは、このCDの表も裏も「キン・ザ・ザのサントラですよ」ってな感じで写真とか入ってて、帯にも「不思議惑星キン・ザ・ザ」って書いてあるので、この1枚が全部「キン・ザ・ザ」のサントラだと思ってしまうのです。でも実はそうじゃなくて、「キン・ザ・ザ」の音楽を担当したギヤ・カンチェリ(Giya Kancheli)という人の映画音楽四本の音楽を収録したものなのでした。
ギヤ・カンチェリという人はよく知らないのですが、ライナー・ノートを見ると、一九三五年生まれのグルジアの作曲家で、演劇のための音楽が二十五本、映画音楽は四十三本あるのだそうです。現代音楽としては七つの交響曲を作曲していて、その中でも第七番が有名らしいです。
このアルバムを聴いてたらギヤ・カンチェリという人の作品の独特の「色」というものが感じられますが(これもなんとも説明しにくくてもどかしいのですが)、それが映画音楽だからなのかなぁと思ったりもしますし(もちろん映画音楽といえど、その人の特色は出るでしょうが)、他の作品も聴いてみたいと思いました。このアルバムは短い曲が三十曲入ってて、いつ録音されたのか記載されてないのですが、音はそんなに良いとは言えませんね。特にドラムセットが入ってる曲なんか、バスドラの音が割れてたりします。それに「キン・ザ・ザ」の曲は四曲しか入ってなくて、あの「マーマ、マーマ」っていう曲とかも入ってないので、このアルバムを「キン・ザ・ザのサントラ」として買ってしまうのは場合に寄っては危険かも知れませんですね。勿論「キン・ザ・ザ・マニア」な人とかが居たら必須アイテムなのかもしれませんが。でも、ボクとしては興味深く聴けました。
写真のマッチ箱は、CDのサイズを示す為じゃなくて、映画館でゲットしたカッツェ(マッチの事)です(鼻につける「ツアーク」も買ったんだけど、あれどこにいったんだろう?)。分からない人はDVDなどを見る事をおすすめしますですよ。クー!!