午前中に郵便局まで速達(ドラマガのコンテスト)を出しに行って、その帰りにオータム・ジャンボ宝くじをバラで十枚買って帰りました。この前の「くじの日記念」(これもバラで十枚買った)のを換金して貰って、差額の一八〇〇円だけの出費でした。つまり一二〇〇円当たってたのですね——まぁ二〇〇〇円で買ったので、八〇〇円のマイナスなのですが……。くそう、ドラマガがダメでもこれが当たればドラム・セットを買うんだい! と、獲らぬタヌキのなんとやらなのでありました。
夜は久々にpazapの練習でした。金曜日、そして昨日とドラム・セットを叩いてて、しかも昨日は三時間近く叩いたので、今日の練習はやたら調子良かったです。今日録音したら良かったと思う程です。やっぱりちゃんとドラム・セットで練習しないといけないなぁ——とつくづく思い知りましたとさ。ただ体中が痛くて痛くて……情けなかぁ(笑)。
そして、昼間にはカフカの「火夫」を読んでたんですけど、ドイツから船でアメリカへ渡ったカールという主人公が、偶然知り合った火夫(機関士)と共に入った事務室で、アメリカ上院議員のヤーコプという叔父に出合うのです。訳者が叔父と書いてあるので、最近この漢字の使い分けを知って得意顔のおめでたいヤツとしましては、という事はこの叔父は、主人公カールの父母の弟なんだな——なんて鼻の穴をおっぴろげながら読んでました(笑)。
でも、しばらくして大どんでん返し。
叔父のヤーコプは母のお兄さんなんです。
あらら。これはどういう事? ひょっとして「叔父」「叔母」というのは、上下関係を気にせずに単純にひとまとめにして書く時の慣例になってるとか? それとも訳者さんのミス? どっちにしても、ニホンゴムズカシイネ……。
ちなみに「アメリカ」という長篇小説(別の訳者さん)を見てみると、ちゃんと「伯父」となっておりました。「火夫」という短篇小説は、この「アメリカ」の第一章の部分が独立したものの様です。
そうそう、カフカの短篇といえば「父のきがかり」という作品に、「オドラデク」というよく分からない生き物が出てきます。こういう謎のものってのは楽しいですね。自分の想像の中で遊べるのでいいです。でも実際にそれを見てみたいとは思いませんが(勿論カフカもなにかを謎の生命体に例えて書いているとは思うのですが)、そういう感覚は、宇宙をあれこれ想像してみる楽しさとよく似てると思ってしまいます。実際に火星に住むっていうバカバカしさは、「オドラデク」を実際に映画で具体化するようなものではないでしょうか?
そして謎のものといえば「くらむぼん」もそうで、これは宮沢賢治の「やまなし」という作品のなかに登場します。pazapの「くらむぼん」という曲もそこからとったものですし、
クラムボンというバンドもそうなのでしょうね。時々「クラムボン MP3」とかで検索に来る人がいますが、ガッカリなのでしょうね(笑)。このクラムボンというバンドを知る前から、「くらむぼん」っていう曲は出来てたので、ボクとかがクラムボンのファンだからこんな曲名にしたのではないですが、何年か前にFM802でクラムボンの曲がヘヴィー・ローテーションされてた頃はよくCDを聴いてました。そして今は"id"というアルバムを図書館で借りて来て聴いてます。
そうそう、その内に「オドラデク」という曲か、オドラデクが登場する曲が出来る可能性はかなり高いと思われます。これも一種の具体化だと言われたら返す言葉もないのですが……(笑)。