「カンガルー・ノート」(安部公房/新潮文庫/ISBN4-10-112124-9)を読了。
文中に何度か「ピンク・フロイド」というのが出て来たのだけど、ひょっとしてお好きだったんでしょうかね? 試しに「安部公房 ピンク・フロイド」というキーワードで検索してみたら、確かにいくつかのサイトがヒットします。ピンク・フロイドをBGMにして、この小説を読むっていうのもオツなものじゃないでしょうか。合いそうな気がします——とまったくテキトーな事を書いてますね。うちにピンク・フロイドのCDなんて一枚もないんですから(笑)。
実はBGMはチャイコフスキーのヴァイオリン・コンチェルトや、ドヴォルザークの交響曲第八番だったんです。これはKBS京都のテレビ番組で、先月に行われた京都コンサートホールのライヴ録画だったんです。安部公房とはあまり合いませんでしたけど、なんか懐かしい感じでした。まぁそれはいいんですが、読みながらチラっと画面を見てみると、ムカムカしてくるんですよね。何故かというと、このコンサートの客は往復はがきで応募して当選した人達なんです。いや、それじゃあボクが落選したから妬んでる、逆切れ粘着ベトベト人間のようですけどポイントはそこではなくて、空席が結構あるんですよ。落選して聴きに行けなかったものとしては「何でじゃー!」ってなるでしょ? 最前列とか五、六席は続けて空いてましたし、舞台奥の席なんて一杯あいてる席がありましたよ。
勿論都合が悪くて行けない人がいても不思議ではないけれど、ひとりで何通もだしてたまたま複数で当たったり、後はお気まりの「関係者招待席」みたいなのがあるんでしょうね。そんなんだったら、空いてる分の当日整理券だせ! と言いたいです。空けとくのもったいないでしょ。スーパーの賞味期限切れ近い商品が安くなるとか、当日空いてる部屋が有ったら格安で泊まれるホテルとかのサーヴィスがあるんだから、こういうコンサート(いや、普段のコンサートもそうです)は当日安くしてみたらいいんですけどね。そういえばコンサートとかそういうのは、当日券の方が高いですよね。こういう常識引っくり返してみたらいいのに。
当日券の次は前売り券の話で、久しぶりにチケットぴあでチケットを買ったのです。ボクの行きたいなぁとか欲しいなぁ——っていうものをメモしてあるページにもメモしてあるんですけど、十一月一日に京都造形芸術大学の学園祭である"Border Line"っていうライヴです。初めて栗コーダー・カルッテトを生で見られるので嬉しいんですけど、高野寛さんのバンドNathalie Wiseも出演で楽しみです。She’s Pippiもかなり興味あるんですけど、何と言っても岸野雄一&フォルティータワーズでは菊地成孔さんのサックスが聴けるのでかなり楽しみですね。おまけに菊地さんのポリリズム講義っぽいのや、岸野さんとの対談もあるのだとか(これは別イヴェントらしい)で、目眩がしそうなイヴェントですね。
んで僕が『リズムの訛りについて』1時間
岸野さんが『音楽の伝え得るもの』1時間
んで、対談と質疑応答に1時間
→菊地さんのサイト内cemoisより引用
この前の精華大学の講義では、そんなにポリリズムについての解説が無かったので、今回はタイトル『リズムの訛りについて』っていうのも含めてワクワクしますです。