パザ日誌

2003年10月19日(日)

スッキリ

朝六時半に起床。寝たのが四時前だったので三時間もたってないのですが、もの凄く頭が痛くてバファリンを飲んで、もう一度横になりました。次に起きたのが十一時頃で、薬が効いてるからかだいぶ楽になってました。昼ご飯を食べて、一時過ぎに家を出て、西本願寺の南隣にある
興聖寺
こうしょうじ
でひろさちや先生の講演会を拝聴しました。

ひろ先生の前に講師としてお話されてた龍谷大学の先生の話の中で、北海道の浄土真宗のお寺では「お内仏スッキリ運動」というのを行っているという話があって興味深かったです。これは仏壇の中にある不要なものをお寺に持って来てもらって処分しようというものなのだそうです。つまり、仏壇には不要なものが置かれ過ぎてるという訳です。それは位牌であったり、どこかで貰って来たお札であったりとか。位牌は何でダメなの? とかって不思議に思う人も多いかと思いますが、仏壇は位牌置き場ではないのです。まだまだ仏教に対しては(も?)「先祖供養」という世俗的信仰がくっついてしまって、本質をすっかり隠してしまうんですね。特に浄土真宗でいえば、親鸞聖人自体が「先祖供養」を否定してるので、位牌も(仏壇には)必要ないという事になるのです。

お墓参りに行った時とかに面白いと思う事が、日蓮宗の人のお墓です。何故その墓が日蓮宗の人の墓と分かるかと言うと、墓石の正面に「南無妙法蓮華経」と書いてあるんですね。普通は「なになに家之墓」とかって書いてあるでしょう? 日蓮宗の人達はこういう所が徹底してて、先祖よりも法華経なんですね。これは先祖供養ばかりに熱心な日本人には変な感じがするかも知れませんが、宗教の本質だと言って良いのでしょう。キリスト教でもイスラム教でも、「神」が絶対なのですから。

「神」といえば、ちょっと前にラジオで浜村淳が紹介してたニュースが面白かったです。インターネットでその情報のソースを探して見ましたが見つらなかったんですが、こういう話でした。阪神のヒーロー・インタヴューの時に、インタヴュアーがムーア(だったと思いますが)に「日本では『お客さまは神様です』と言いますが、この甲子園のお客さんを神様だと思いますか?」とかって聞いたというのですね。で、ムーアはこの質問自体の意味がまったく理解できなくて困っていたというんです。こんなのは当たり前なんですね。ムーアの信仰は何かは知りませんが、大雑把にキリスト教とかの一神教としても、人間と神様っていうのは絶対に違うものなんですね。そんなものが一緒だっていう発想自体が無くて当たり前な訳です。

それで帰って来てからテレビでやってた劇場版のTRICKを見てたんですが、村の人々が「神を選ぶんだ」とかってやってる訳ですね。人間が神を選ぶって……(苦笑)、これぞいかにも日本的だなぁ……って思いましたです。TRICKは面白いですけどね。今のシリーズはガッツ石松とかの余計なCG要らないと思いますけれど……。TRICKもスッキリさせて欲しいですね。

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