パザ日誌

2003年11月04日(火)

芋が出る便器

TOTO(ロザーナのじゃなくて、便器の)のアプリコットっていうののコマーシャル(参照:TOTO:CMライブラリー)で、渡辺満里奈嬢の歌ってる歌をずっと「芋出るアプリコット、芋出るアプリコット」ってずっと思ってて、しかも何度も口ずさんだりしてたのですが、あれ「芋出る」じゃなくて「リモデル」だったんですね! ……って当たり前だろう!! というお叱りの声も聞こえてきそうですが、きっとボクだけじゃない筈……と信じてます(自信無いけど……)。

うちのオンボロテレビのせいで滑舌が悪く聞こえるってのもあるのかもしれませんが、それにしても意味を考えればすぐに解るこんな事をずっと勘違いしたままで疑わないっていうのは、やっぱり歌詞なんて音楽にはそんなに重要ではないという事なのかもしれませんね。少なくとも興味も無くボーっとテレビを見てたボクには、アプリコットっていう便器にリモデル出来るという意味は、あの歌からは伝わらなかった訳です。

それともう一つの側面から言えば、「芋出る」と勘違いしてたとはいえ(これ本当ですよ。ネタじゃないんですから! ウサギが美味しい「ふるさと」や、赤い靴履いた女の子がひぃじぃさんに連れられていく事だってあるでしょ?)、TOTOという会社に「アプリコット」っていう便器があるっていう情報は、あの歌と同時に刷り込まれたのは確かです。それは一種の洗脳とでもいいましょうか、音楽にはそういう側面がある事は、この前の造形芸術大の講義でもそういう事が話題にものぼってましたけれど、確かに事実だと思います。そういう意味では音楽は何かを伝えてるとも言えるような気がします。

そういえば、今日「伊藤家の食卓」を見てたら、赤ちゃんを泣きやませる裏ワザっていうのをやってて、耳の穴に指を入れてなでてやると泣き止むというのでした。その理由は次の様な事だそうです。

専門家によると、これは赤ちゃんの「体性感覚反射」を利用している裏ワザ。
人は、わずかな刺激を一定のリズムで受けると、興奮を抑えようとする反射が起こります。これを体性感覚反射といい、例えば、赤ちゃんの体をポンポンと叩いていると、次第に眠ってしまうというのも同じ原理。特に2歳以下の赤ちゃんに起こりやすいようです。

この「一定のリズム」っていうのを音楽だと考えると、やっぱり本能的に感じるものを人間は(他の動物はよく分らないですが)持っているのでしょうね。多分これは母親の胎内にいたときに聞いていた心臓の音の影響だと説明されたりするのでしょうが、そうするともう一つよく言われる「テレビのザーっていう砂の嵐を聞かせると泣きやむ」っていうのは、さっきのリズムに対するメロディーの部分なんでしょうか?

ただ面白いのはリズムによってハイになるんじゃなくて、興奮を抑えようとするという所ですね。音楽っていうのは興奮する事も、興奮を抑える事もできるという事ですね。そして、それを利用して人の感情をコントロールする事も出来るんですね。いやひょっとすると、もうすでに誰かによってコントロールされてるのかも……?

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