パザ日誌

2003年11月16日(日)

Hemlen@ネガポジ

Hemlenのライヴを見にネガポジへ。Hemlenは植村昌弘さん(ドラム)、恵良真理さん(ヴィブラフォン・パーカッション)、古太郎さん(ギター・ベース)によるトリオ編成のインスト・バンドです。今回で三回目のライヴなんですが、一回目のウーララ、二回目のザックバランともに、のっぴきならない用事と重なっていて、泣く泣く諦めたので、今回は三度目の正直で見る事が出来ました。

感想はと言うと、いやぁ、凄すぎです。もう理想的なバンドです。個人的に今年見たライヴの中では一番良かったかもです。今年はチャド・ワッカーマンにサインをしてもらったりして感動した年だったんですが、今回のライヴはそれに匹敵する感動がありました。ずっと欲しかった植村さんのソロ・アルバム「1999」も買えたし、サインもらっちゃいましたし。

今年にライヴで見たポリリズムは、チャド・ワッカーマンのドラム・ソロと、西部講堂のDCPRGと、Fragileのレコ発に、今回のHemlenくらいでしょうか。DCPRGのポリリズムは、同じ菊地成孔さん関係といえど、Tipographica系のポリリズムである今回のHemlenとは違ってる訳ですが、それはそれで凄くかっこ良くて好きなポリリズムです。でもHemlenの様な、ザッパ系——というより現代音楽系——な奇数連符によるポリリズムをこれだけかっこ良く演奏されてしまうと、とろけそうな気分になるのでした。特に京都ではこういうバンドの演奏を聴く機会がほとんど出来ないですしねぇ……(東京では色々とあるんでしょうけれども。例えば植村さんのやってるMUMUとかもそうですよね)。

ライヴは三バンド中の二番手で、約四十分。初めて聴いたのですが、まったく過不足無く想像通りのサウンドでした。一曲目のしょっぱなから大好きなポリリズムのオンパレードでにんまりしてしまいました。ポリリズムだけでなくて、二曲目とかは確か5拍子でしたし、他の曲でも5拍子とか7拍子とか、色々と変拍子も登場してましたです。植村さんは途中、ビーターが飛んでしまって、ツインペダルの左足の方を踏んだりするハプニングがあったりしましたが、聴いてる方としてはまったく問題なしの素晴らしいプレイで、叩きまくりでした。素晴らしい……。もう素晴らしすぎです。恵良真理さんのヴァイブもカッコ良かったし——ただ、座る位置のせいでちょっと聴こえにくかったのが残念でした——古太郎さんのM.Cも味があってよかったです。ギターとベースの持ち替えという事で、ギター弾いてる間は低音が無くなってしまう訳ですが、そういう所はまったく問題にならないのが凄いですね。

この後、ライヴの予定は東京で来週にライヴがあるようなので、関東の方は是非足を運んでみてください。京都では三月にまたネガポジでライヴがあるようですし、レコーディングにも入るようなので、これももの凄く楽しみです。これからの活躍に期待です!!

コメントは受け付けていません。

pazap研究室 all rights reserved.