パザ日誌

2003年12月09日(火)

仏の顔も三度まで

ニュースを見てて思ったのは、「人道支援」を東北弁で言えば「ずんどうすえん」という様な発音になるのか? という事です。もっとも、これは東北弁というものに対する認識不足、勉強不足の上にビタミン不足が重なって、大変失礼な発言やも知れませんです。すみません。

いやいや、根本的な所で違ってました。そういう事を思ったんじゃなくてですね、公明党は……というか、創価学会(員)は不幸な事になってるなぁと思ったですよ。公明党に対して「政教分離」という観点から文句を言う人がいたりしますが、その辺りは問題じゃないですね。一番の問題は今回の様に、「平和」という事を大切に考えてるであろう創価学会と、連立与党の一党として自衛隊の派遣を了解せざるを得ない公明党との関係ですね。明らかに矛盾するんですよね。これは当たり前なんです。そもそもコンセンサスによって成り立ってる政治と、絶対的な真理によって成り立ってる宗教が矛盾してしまうのは当たり前でしょ? 死刑制度の問題を考えればよく分りますよね。政治と宗教は水と油みたいなものです。だから釈迦も政治には近づかなかったんです。

釈迦の出身地である釈迦国を滅ぼす為に進む兵の前で二度、無言の圧力をかけたという有名なエピソードがありますが、三度目には兵は釈迦を横目に進んで、実際に釈迦国を滅ぼしました(この話から「仏の顔も三度まで」って言われるのだそうです)。結局、釈迦に止める力が無かったんではなくて、積極的に関与するのを避けたんですね。これ、釈迦が直接に兵を止めたとしても、兵が釈迦を無視できなくて進めなくても、どちらも政治・宗教の立場として無能でアホなのかもしれません。政治と宗教の関係をよく表してるエピソードですよね。

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