楽しみにしていた「俺たちの旅」を見ました。徳島ロケのドラマっていうのは、例えば鳴門の渦潮とか阿波踊りとか、そういうのはサスペンスなりでたまに見かけるんですが、今回はボクの生まれ育った町という事で、なかなか感慨深いものでございました。ドラマ上の設定としては「海部町」という名前でひとくくりにされてた町なんですが、実は半分くらい—-いや、実際にはそれ以上だと思いますが—-は我が故郷牟岐町が使われてました。中村雅俊が働いてた造船所のドック辺りは牟岐の東の港ですし、十朱幸代とダンスを踊ってたりとか、色々と登場した赤い灯台がある堤防もうちの町でしたしね。あと学校とかは出羽島という島の休校中の出羽小学校でした。これもうちの町で、ボクが小学生の頃はまだ授業が行なわれていたんですが、今では船で—-片道4キロくらい—-牟岐小学校へ通ってるんでしょうね。船通学なんてオツなもんでしょ? それはともかく、ドラマの設定上では「離れた島」という設定ではなかったようでしたけれど。
なんかロケ中はあんまり天気が良くなかったのか、どっちかっていうと太平洋というより日本海かと思う様な感じで写ってましたけれど、それがあのドラマには合ってた感じではありましたですね。サスペンスにはお決まりの、地元タイアップばりばりな観光地めぐりなんてのも無くて、さりげないのがよかったです。まぁもともとそんなに名物が一杯ある訳じゃないんですが。
フリースクールの先生が「大きな空と大きな海しかないような所だ」って言う台詞がありましたが、まぁそういう様な感じの所です。こういうのをネガティヴに取って、何か「名物」みたいな売りを作らないといけないような感覚に陥ってしまう人々が要るんですが、「大きな空と大きな海」というかけがえの無い売りがあるじゃないか! っていつも思うのですよ。それを「無い」だなんて思ってしまう不幸に陥る地方の町が多くて、その結果「大きな空と大きな海」まで大事にしないとなったら何をしてる事やら……って思ってしまいます。無責任に勝手な事を書いてますが。
まぁボクの町には最近、穴場的なダイビング・スポットとかがあって、サンゴとかも見る事が出来ますし、釣りは昔から有名ですし、近くにはキムタクもプライヴェートで来てたというサーフィンのメッカもあります。そうそうウミガメも見られますし、そういうドラマで写らなかった部分が一杯ありますので、そういうのがお好きな方は是非足を運んでみてください……と、すっかり宣伝になってしまいました(笑)。