パザ日誌

2006年03月27日(月)

『ユリイカ』を買った

こういう質問自体の是非はともかくとして、「無人島に1アーティストだけの音楽CDを持って行けるとしたら、何を持って行くか?」ともし聴かれたならば、迷う事無く答えるでしょう、「ティポグラフィカ」と。

海賊版を含めた100枚を越すザッパCD—-ボクはそんなには持ってませんけれど—-よりも、故人となったザッパよりも多く、自己レーベルからCDを出し続けているシュトックハウゼンの全集よりも、4枚のティポグラフィカのCDを持って行きたいです。枚数は少ないけれど、質では決して負けておりません。それくらいティポグラフィカには思い入れがあります。直接ライヴも見ていない、CDだけの体験しかありませんが、こんな凄いバンドは本当に無いと思います。

本日発売のユリイカの特集は『菊地成孔』。昼に某書店へ行くと、すでに先月号の『マドンナ特集』の姿しか無いのです。それはそれで非常に興味が有りましたが、買わずに帰り、夕方に四条のジュンク堂で発見し、1冊購入しました。まだ数冊の在庫は確認できました。考えてみれば、立ち読みはすれど、『ユリイカ』を買ったのは『フランク・ザッパ特集』以来でした。

流石にかなりの読み応えがあり、興味深い内容の記事ばかりですが、「ティポグラフィカ好き」という角度だけからしましても、かなり充実した内容だと思います。中でも大谷能生氏の書いた「『90年代は、俺たちはずっとリハだったわけ。』〜ティポグラフィカの遺産と菊地成孔」では、結成から初ライヴまでリハだけで1年かかったとか、ライヴが無い月でも毎週3回、6時間のリハをしていたとかという当時の様子も興味深いです。

それから、岸野雄一さんの記事中に出ていた言葉で、ポリリズムの事を『微分的変拍子』って言ってるのが、もの凄く興味深かったです。目から鱗って感じで。この辺りのまとめて、改めて書いてみたいです。とにかく、もうちょっと読み込むことにします。

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