町民の意見どころか裁判所まで無視して、無理やりに小学校を取り壊そうとするどこぞの首長さんには、まったく怒りを通り越して笑ってしまいそうで、それまで通り越して猛烈に腹が立ってくるのはなんだろうって気分です。いつの間に町民のシモベである筈の政治家さん達は主人より偉くおなりなされて、えばりくさって勘違いしやがってるので御座いましょうか?
と、まぁそんな、まったくの勘違いな人のニュースに腹を立てたりしている人も多いと思いますが、そういう時にこそ一番考えてみたい事がありますですよ。それは今回の場合、小学校を「仕事」として取り壊してる人。その人が自分だったらどうするのか? という事です。あなたがあの町長がしてる事を腑が煮えくり返る程怒ってる立場なら、「仕事」とはいえその行為を「自分はしたくない」と言えるのかどうかを考えてみて欲しいのです。そのために仕事をクビになるかも知れない、この不況の世の中で......とか立場によっても色々とあるかもしれないですね。あるいは、あなたが経営者で、そういう仕事の依頼が来た場合も同じです。家族の為だったらやるでしょう! という人もきっと多いはずですよね。ならばあの町長が「家族の為にやっているんだ!」なんて言った場合、あの町長を責める事ができるのだろうか? とかね。そういう事も一度考えると難しい問題も出てくると思うのですよ。
こういう問題は実際問題として実は身近な問題だったりするような気がします。もちろん指示するほうが悪いのですが、「金」とか「地位」とかの奴隷になって、(例えそれが見ぬふりであっても)その片棒を担ぐような場面は以外と少なくないのかも知れません。結局どこで線を引くかって事かもしれませんが、その線を引く為の「根拠」について、ボクも考えさせられたニュースでした。(不本意ながらでも)仕事だからしょうがないなんていうのは、所詮会社の奴隷になっているという事なんですが、「仕事なんだから」っていうのは「酔った上での事」と同じぐらい便利に使える台詞でもあります。