2003年1月30日の日誌に誤りがあったので修正しました。指揮者、小澤征爾さんがヨーロッパをスクーターで旅したときにスポンサーになってくれたのは、富士重工業だったそうです。ボクはずーっとホンダだったと思い違いをしてたみたいです。すいませんでした。書く時に手元に「ボクの音楽武者修行」がないので確認せずに記憶から「ホンダ」って書いてしまいました。この間抜けな思い違いが分かったのは、「 文藝春秋 」(2003年5月号)に劇団四季の浅利慶太さんが連載を始めた「時の光の中で」という記事があって、その第1回目の「小澤征爾ボイコット事件」の記事中にそう書いてあったからです。
「小澤征爾ボイコット事件」というのは一九六二年にNHK交響楽団の団員が、その当時弱冠二十七歳の指揮者の態度が気に食わないと演奏をボイコットし、団員からのリークでマスコミも「オザワ・バッシング」に。その間で収集をつけるべき事務局やNHKまでもが、(悪い意味で)極めて日本的な「ことなかれ主義」を発揮し、契約内に入っていた演奏会を一方的にキャンセルしてきた、というような事件なのです。ボクが産まれる何年も前の話しなので、勿論直接は知らないのですが、そういう事件があったという事は、例えば武満徹さんとかの本の中で読んだりしては知っていました。この記事はにはその事件の経緯と、その中で小澤さんの友人たちがどういう風に小澤さんを救ったかが書かれていて、とても興味深いです。