パザ日誌


2003年12月12日 (金曜日)----すぎもとともひで

公開レコーディング

ガツっと何かを掴んでしまう事がありますよね。無意識に。で、今朝ボクは無意識にフライパンをガツっと掴んでしまいました。勿論、本体の方です。左手でガッツリと掴んで、あわてて放しました。熱かったんですよね。そりゃそうです、今玉子を焼いたばっかりだったんですから。慌てて氷で冷やしましたんで、薬指の横っ面に大きい水ぶくれが一つ出来ただけで済みました。今日はドラムを叩くんです。ドラム道場の公開レコーディングなんです。いきなり腰痛になったり、オカマされたり、火傷したりと、明らかに嫌がらせかと思う様な感じですね。神様にドラムを叩くな! と言われてるかのようでございます。

そんなこんなで、まだ痛む腰を考えて、夕方ちょっと早めにドラム道場へ向かいました。いつもは阪急の快速特急に乗って淡路まで向かうんですが、今日は確実に座ることが出来る普通電車に乗りました。流石に立ったままは辛いのですが、これ、腰を痛めてる人は本当に大変ですよね。こんなに痛めたのは今回が初めてなので、色々と良い経験になってます。体が不自由な人にとって、やっぱり日本って住みにくい国だとつくづく思います。これはハード面だけじゃなくて、ソフト面もそうで、逆に駅にはエレベーターを付けるとか、そういうハード面を推進してしまうと、ソフト面は余計に悪くなる感じもしますね。日本は間違いなく後進国だと思います。色々な意味で。

腰が痛い時にひとりで遠出は不安という事で、今日は介護要因を引き連れてスタジオ・ジュエル吹田店まで。いつもより余裕を持って出発したので、ゆっくりご飯を食べて、Book Offに寄り道したのに、いつもより一時間も早く到着しました。今日はジュエルさんのご好意によって、レコーディングをさせてもらえるというお得な日で、しかも公開なので誰でも自由に見学出来るというものでした。ギャラリーが一杯いるかもしれないのに、腰を痛めて練習も出来てないのでヤバいなぁ......と思って、叩き慣れたpazapの曲とかも持って行ったんですが、コンソール・ルームに入ったらギャラリーは誰も居ませんでした(苦笑)。ホッとしたというか、拍子抜けというか......複雑な気分でしたけど、まったりとして、これはこれで楽しいレコーディングでございましたです(「公開」という事が逆にプレッシャーになったのか、休んでしまう人が出てるみたいで、レコーディングがストップとかしてしまって、ギャラリーも散ってしまった模様です。折角のチャンスなのにもったいないなぁ......)。

腰痛の中、pazapの「おやまのフジー」と、大高清美さんの"Ambition"をレコーディング。何故か叩く時は腰は痛くないんですけれど、持久力は落ちてくるみたいで、途中で投げやりな気持ちになってくるのが困りものでした。ギャラリーが居なくて良かったです(笑)。大高さんの曲は、ちょっと無謀かなと思ったんですが(練習もほとんどしてないし......)、案の定8分音符一個分がズレてしまったりするので、最後には孝三先生に指揮してもらいながらレコーディング(苦笑)。そんなこんなで、時間配分も分らず、結構時間をかけてしまいました。後の皆様すみませんでしたです。

自分の番が済んで、後の三人さんのレコーディングを見学しながら、腰痛についてのレクチャーやら、色々と勉強になった一日でございました。すぐにCDにしてもらった自分の演奏を、家に帰ってプレイバックしながら苦笑しっぱなしで、表情がいびつな週末の夜でございましたとさ。