パザ日誌


2004年4月 8日 (木曜日)----すぎもとともひで

おとしばなし

結局、昨日は「上方演芸ホール」の桂雀々さんの落語「さくらんぼ」を最後迄聴いてから就寝しました。「さくらんぼ」ってどうな噺なんだろう? と思ってたら、あの頭の上から桜が生えるという有名な噺「 頭山 あたまやま 」だったんですね。ずっと落語で聴いてみたいネタだったので、嬉しかったです。突拍子も無い噺だけに、雀々さんも「着いて来てますか? 考えたらダメですよ」みたいな事を、度々お客さんに言ったり、下座の人に突っ込んだり----仕込んでたんでしょうけど----で、とても楽しい落語でした。頭から桜の木が生えてくる人のキャラクターが、なんともいい味が出てて良かったです。

そういえば、更新が停まってた間に何をしてたかというと、何かひたすら落語のCDを聴いてたという感じがします。「枝雀落語大全」という40集までのシリーズはあと10集1枚を残すだけ----これだけなかなか図書館に返却されないのです----ですし、「特選!!米朝落語全集」もかなりの数を聴きました。あと、桂ざこばさんや桂雀々さん、それから桂吉朝さんのも聴きました。

で、その桂吉朝さんの独演会がもうすぐ京都であるんですが、そのチラシを昨日、地下鉄の駅で見かけました。演題をみると、なんと「 地獄八景亡者戯 じごくばっけいもうじゃのたわむれ 」やおまへんか! 他は「はてなの茶碗」とか、桂む雀さんの「雨乞い源兵衛」など、ボクの大好きなネタばかり。猛烈に行きたいんですけれど、行けないのよねぇ......。残念。

桂吉朝さんの「地獄八景」は、「桂吉朝おとしばなし 吉朝庵」の「その1」(Toshiba EMI/TOCZ-5187)を図書館で借りて聴いたんですけれど、70分を超える大ネタなのに、まったくダレささないのは凄いですね。色々とオリジナルな所とか、落語家さんの物まねとかまでやってて、爆笑の連続で楽しいです。お客さんからのリクエストで、枝雀師匠のマネをやっていたのですが、 CDだと姿が見えなくて、面白さが分らないのは残念な所です。まぁこれは落語CD全般に言える事ですけれど......。

そういえば、米朝師匠の「地獄八景」も聴きましたが、枝雀師匠のが聴きたいのです。そしてそれが、先に書いた「枝雀落語大全」の「10集」に納められてるのですよ。図書館でこれを借りてる人、早くボクまで回してくだされー!!