パザ日誌


2005年5月29日 (日曜日)----すぎもとともひで

パスカルズがやってきた

Pascalsのポスター

最近、大人数のバンドが色々と出て来て、少し前にもちょっと人格を疑いたくなる様な編集長の居る某音楽誌(苦笑)にも、そういう特集が組まれたりしてました。大人数バンドが人気だと言っても、東京スカパラダイスオーケストラなんかの様にツアーを組んで、大ホールでライヴが出来るなんていうバンドは稀で、ほとんどが東京近郊でしか自主的な公演は出来てないんじゃないかと思える状況だと思いますね。

そして、先の某音楽誌には渋さ知らズDate Course Pentagon Royal Gardenは触れられても、パスカルズのパの字も出てなかった(と思う)のが納得のいかない所でした。人脈図にパスカルズのメンバーでもある坂本弘道さんが載ってるにも関わらずです。まぁ、あんなのは書いてるとキリが無いんでしょうけれど......。でも、パスカルズ・ファンからしたら納得のいかない所です。

まぁそんなのはいいんです。パスカルズを生で見る事が出来る機会がやっとやってきたのです。日本よりフランスで人気のあるパスカルズなので、フランス・ツアーには度々出かけても、日本でのツアーは初めてなのです。

会場の滋賀県の甲賀市碧水ホールへの道のりは、前日にMapFanで調べて、国道1号線で行くルートの地図をA4の用紙4枚に印刷して、それを持って出かけたのですが、出発した5秒後に急遽変更。宇治から天瀬ダムを通って宇治田原町に出て、そこから国道307号線で行く事にしました。実はこの行き方は初めてだったので躊躇していたのですが、どう考えても1号線の渋滞は避けたいと思ったのでした。実際行ってみると、こっちのルートにして大正解。午前11時20分に自宅を出発して、会場に着いたのが午後12時40分。1時間20分で着いてしまいました。やっぱり信号の数がこれだけ違うと快適ですねぇ。途中で信楽焼のたぬきに12654体ほど遭遇したのも面白かったですし。

会場のロビーや外ではフリー・マーケットが行われていて、着くなり色々と物色していると、知久寿焼さんも色々と見て回ってまして、おにぎりを買ったり、カレーを食ったり、ビールを飲んだりしていました(笑)。それにしても、知久さんは凄く痩せててビックリしました。

あんみつとかカレーとか五穀米のおにぎりとかを食って腹ごしらえをして、近くの西友で団子とか五平餅とかを食ってブラブラして、それから会場に戻って、またパンを食いながらベトナム口琴をビョンビョンして時間をつぶしてたら開場しました。

会場はホールなのですが、ステージを使わずに、縦長の客席を横に使って、その3分の1くらいにパスカルズがセッティングしてありました。そんなにステージ自体が狭いって感じはしなかったので、パスカルズとしては平座でやる方がやりやすいっていう事なのでしょうか? でもこれは大成功だったと思います。席は前が座布団席で後ろが椅子席でしたが、座布団席に座る事にしました。

今回の公演は中学生以下が無料だったので、こういう事になるんじゃないかな? と思っていたのですが、小さい子供が多くて、当然演奏中にも黙ってる訳はないです。それだけじゃなくて、あっちこっち動きまくるのですね。もうNHK教育の子供番組状態です(笑)。でも、この子供の声がノイズにならずに、逆に良い効果音と思えるようになる音楽っていうのは、パスカルズだからではないかと思ってしまいました。それに、やっぱり平座にしてステージと客席が一体になってるっていうのが、良い効果を生んでいたと思います。本当に素晴らしかったです。

「きんとんうん」や「326」「だんだんばたけ」などの歌ものを聴けたのも満足でしたけれど、坂本さんの火花プレイ(?)を初めて生で見られたのも感動でした。パスカルズではやってないと思ってたので。しかし、こんな素晴らしいグループは、日本でももっともっと真っ当に評価されていいと思いますね。また是非関西地方にもやって来て欲しいです。

会場でフランス・ツアーの様子を収録したロード・ムービーのDVDを購入。