パザ日誌


2005年10月27日 (木曜日)----すぎもとともひで

フェニックス・ホールのおもひで

フェニックス・ホール

そういえば、大阪は梅田のフェニックス・ホールに行ったのは、あれは3月19日の事でした。この日誌に書こうと思っていて、書きそびれていたのでした。そういえば、他にもすっかり書きそびれている事が山の様にある気がしますが(苦笑)。京都文化博物館で聴いたリゲティとか、Tranq roomで聴いたHemlenのレコ発ライヴとか、大友良英さんのアコギ・ソロとか。この前のRagで見た荘園さんとか。あ、fujiiさん、今回は5連がちゃんと分りましたですよ! あれはカッコいい曲ですね。前回は頭痛でぼーっとしてたので、すっかり聞き逃してたのです。5連が有ればご飯が何杯でも食べられる程5連好きな私としましては、本当に恥ずべき事だと反省しております。ちなみにここ最近でカッコいい5連を紹介しますと、simのファースト・アルバムに出て来る植村昌弘さんのドラムです。エレクトロニカの中で何度も出て来る生ドラムの5連フレーズは痺れます。ハイハットとかの5連とか、凄くカッコいいです!

おっと、話がそれましたが、この時に行ったコンサートはシリーズもののレクチャー・コンサート『ピアノはいつピアノになったか?』の第8回(最終回)で、『ピアノとテクノロジー』というタイトルがついておりました。

もちろんタイトルからも分る通り、このシリーズはピアノをテーマにしておりますので、基本的にテクノロジーと言えども、MIDI制御をしても鳴るのは生ピアノです。開場にはグランド・ピアノと、内部が見える様に開いているアップライトの自動演奏ピアノ。人力ピアノを演奏するのは、なんと大井浩明さんというこの上ないキャスティング! それで自動演奏にはナンカロウの『プレイヤー・ピアノのためのスタディー』より『7番』と『9番』と『タンゴ?』。リゲティの『ピアノのための練習曲』より第14番aの『終わりのない柱』などが演奏されるのですから、こんなのを聴けるチャンスはめったにないですよ。しかも大井さんが人力でナンカロウの『タンゴ?』を弾くなんて。生の『タンゴ?』も感動的な演奏でございました。リゲティも凄かった!

このコンサートで司会を努めたのは、作曲家の三輪眞弘さん。実は私はナンカロウとかリゲティとかの文字に浮かれて、司会が誰かなんて考えてもおりませんでした。で、このフェニックス・ホールに行く直前、新しくオープンした頃のJeugiaハービスEnt店へ初めて行きまして、特価品コーナーで前から欲しいと思っていて買えてなかったCDに遭遇したのです。『赤ずきんちゃん伴奏器』というCD。そう三輪眞弘さんのCDです。なんと新品で500円(苦笑)。ラッキー! と喜んでフェニックス・ホールに向ったら、その本人が司会をされていてビックリしたのでした。その時に初めて司会が三輪さんだと気付いたという、なんとも間抜けな話ですが(苦笑)。

いやいや、今頃何故こんな事を書いているのかといいますと、大井浩明さんのブログや、三輪眞弘さんのニュース・ページにて、このフェニックス・ホールで演奏された、三輪さんの曲『東の唄』が公開されております。しかも1曲まるごとです。聴いていたらあの時の感動が蘇って来まして、つい書いてしまった訳です。『東の唄』については三輪眞弘さんの解説されているページをどうぞ。

そうそう、この日の大井さんのブログが面白いです。打ち上げにこの日にぴったりのお店へ行かれたのだとか。それがなんと「南花樓」というお店。そう「ナンカロウ」と読みます。しかも、そのお店においてあるピアノで、ナンカロウを演奏したのだとか。「南花樓」で「ナンカロウ」(笑)。聴く事が出来た人は幸せですね!