ライヴの日は雨。分かってはいたけれど......。
前日のスタジオ終わりに、待合室で『鳥になる』川柳にシビれ、Joe Passの動画を見ては演奏とズボンの短さにシビれ、たまたまあったドリームシアターの動画を見ては、3点セットでいいや......と思っていたpazapのドラマーすぎもとです。
あまりにも『鳥になる』川柳で睡眠不足になったので、そのついでにライヴ当日は、朝から『ミクロ』のイントロのミックスをやり直し。katakotoで喋らせて、Amazing Mazeも使い、『鳥になるミックス』にしてみました。当日になんとも無謀な事をしておりますが、そのせいか、本番は何が『鳥になるミックス』なのか、理解出来ないミックスだったとおもいます。つまりkatakotoの喋りがほとんど聞こえない感じで、ちょい失敗。
そういう今回のライヴは、pazapは久々にトップでありまして、リハは最後。つまり本番前にセッティングをしなくてもいいという、願ってもない状況でございます。今回は5バンド出演という事もあり、リハが終わると恒例の『つるや』に行く時間もなかろうと、本番後に行く予定にしていたのですが、リハがもの凄い勢いで順調に進んで行き、じゅうぶんに『つるや』へ行く事ができそうな時間に終わったのです。ちょっと悩んだのですが、本番直前にお腹いっぱい食べる訳にもいかず、やっぱり終了後に行く事にして、セブンイレブンで買ったものを軽く食べて済ませる事に。
この日の夜の京都は嵐になる......という予報で、流石に雨バンドpazapもここまできたか! と思ったものですが、買い出しに出かけてみると、むしろ晴れてる? という感じの空です。今回対バンした杉田婦人隊のおふたりは、うちと逆で晴れバンドのよう。雨バンド対晴れバンドの決戦は、あっけなく晴れバンド杉田婦人隊の勝利という事になったようです。第二回戦は来週の横浜行きの時に行われる模様(笑)。
という事で、トップバッター切り込み隊長pazapのライヴ。今回のセットリストは次の様な感じです。ちなみにS.Eは東京ザヴィヌルバッハ。
えー、pazap的豆知識というか、pazap的掟としましては、1曲目の曲はカウントから「せーの」では出ません。必ず打ち込みのオケから出る曲から始まります。もし、その曲がカウントから「せーの」で始まる曲だとしたら、その前に別のパートを新たに作ります。だから、今回の『おやまのフジー』もファンファーレが付いてる訳です。毎回、セッティング終了時には、ちゃんとMacからの音が出てるか、信号のチェックを行いますが、もしもの時に「せーの」で打ち込みオケが出なかったら、こんなかっこわるい事はありませんから、そのための対策でもあります。
3曲目『ミドロガ』は、初演の曲。例の15/16拍子と3拍子のポリリズムです。前日の個人練習に入った状態では、曲の構成も忘れてたりとボロボロ状態だったのですが、本番も致命的な失敗はなかったにしろ、結構失敗しまくりました。この時の音源は、今現在このサイトのぱざMP3にて聴く事が出来ますので、よかったら聴いてみてください。
ライヴ終了後は楽器を片付けて、『つるや』へ。外へ出てみるとまだ明るくてビックリでした。ライヴが終わってまだ明るいっていうのは初めてかも。メンバー各々、親子丼とか冷やし甘きつねとかを食って、大満足して会場へ戻りました。
その後、杉田婦人隊のライヴを楽屋から聴かせてもらいました。ちゃんと客席から見たかったのですが、楽屋からで失礼しました。サイトから音源を聴いたり、動画をみたりしていて興味を持っていたので、リハから楽しみにしていたのです。杉田婦人隊は横浜の御婦人2人組のバンドで、ベースヴォーカルとドラムヴォーカルという編成です。ドラムとベースだけで大丈夫なのか? という向きも居られましょうが、そんな心配はまったくなく、迫力あるエキサイティングなライヴでございました。全体的に短めの楽曲だというとこも効果的で、うちも次の新曲は短い曲を何曲も作ってみようというアイデアも浮かび、かなり刺激になるライヴでした。リハではセッティングも興味を持ってみていたのですが、ベースさんがエフェクタの後で2系統に分け、1つをベースアンプ、1つはギターアンプに差して音を出していたのが興味深かったです。なーるほど〜、杉田婦人隊サウンドの秘密ですなぁ。
リハで初めて生で聴いた印象は、やっぱり東京とかでやってるバンドは洗練されてて、センスがいいなぁ! という感じ。これ東京に対する偏見でしょうか? 東京方面のバンド事情はしらないので、こういう素晴らしいバンドが多いのなら、やっぱり東京は凄い所だなぁと思ってしまいます。『東京方面のバンド』っていうのは、例えばJ-Popのヒットチャートを賑わせているようなバンドは『東京のバンド』という感じはしません。ボクが好んで聴く『東京方面のバンド』というのは、菊地成孔関連のバンドだったり『たま』関連の人たちだったり、京都ではココン烏丸のshin-biというお店にCDが置いてあるような人たちとか----東京でいうなら高円寺の『円盤』という事でしょうか----だもんで、いつも東京は凄いなぁと思っているので。とにもかくにも杉田婦人隊。ガツンと来た、そして目から鱗が落ちまくりな素晴らしく面白いバンドでございました。
写真は開場前のステージの模様。クリックで倍の大きさになります。