叔父はいつもカブに乗っていた。
仕事でも普段もカブに乗っていた。だからボクは今でも街でカブの音を聞くと、叔父が来たんじゃないかな? とつい目をやってしまう。
叔父はうちの親父(長男)のひとつ下の弟だ。近所に住んでいたので、接する機会は多かった。
小さい頃の叔父のイメージは頑固でおこりんぼ。小学生の頃、釣りに行こうと道具箱からテキトーな針と糸と重りで仕掛けを作っていたら、「何の魚を釣りに行くんじゃ。釣る魚によって針も糸も仕掛けが変わってくるけん、ほんなんではアカン!」と怒られた事がある。テキトーに堤防でウキ釣りをしようとしていたボクは、五月蝿いなぁ……と、こういう時に良く思ったものだ。
理論派で筋を通すタイプの叔父とは、若い頃は何度も言い合いをした。良く怒鳴られたりもしたが、そういう人の本当に優しい面に気付くのは大人に成ってからだ。
ボクが結婚した頃、妻へ電話をかけて来てくれて、「どんなに腹が立っても、朝はぐっと我慢して送り出してやってよ。帰って来てからなんぼでも喧嘩したらええけん」と言ってくれたそうだ。当時車に良く乗る仕事をしていたので、喧嘩をしたまま仕事に出すのは危ないからとの叔父の配慮だったのだろう。
ボクが徳島の実家を出て京都へ出て行く時、最後に叔父の家へ挨拶に言ったら、優しい言葉をかけてくれ、餞別をくれた。車を運転しながら号泣したのを覚えている。ボクと叔父の関係は当時そんなに良くなかった。だから、まさかそんなに優しい言葉で送り出してくれるとは思ってなかったからかもしれない。
若い頃は避けている事が多かったが、大人になってからは、叔父とは親しく接する事が出来る様になった。本来はボクがやらなければ成らない実家の事も全部やってくれて、頼りっきりにしていたし、親父の様な感じだった。うちの娘達も叔父をじぃじの様に慕っていた。事情が有り、ボクは祖母の養子となったので、叔父とは「叔父であり、兄弟であり、そして父親の様な存在」だった。
叔父が亡くなったと連絡があったのは、昨日の夕方頃。今朝、早朝に京都を出発して昼前に実家についた。午後に2週間ぶりに対面した叔父は、まるで眠っているようだった。「今まで本当にありがとう」。感謝してもしきれないくらいの恩が、返せなくなってしまったのが悔しい。
叔父が居なくなってからも、やはりカブの音を聞くと振り返ってしまう。懐かしいあの笑顔に会える様な気がして……。
長女が7歳の誕生日なので、夕食はささやかな誕生日会。……って昨日もやった気がするのだけど。
しかし、あれからもう7年なのか……と、親としては子供とはまた違った思いで、誕生日の感慨にひたるのでありました。
去年の2月に行って以来の関空。早朝から昼過ぎまでスカイビューへ居て、オリエンタルベーカリーでパンを買ってから、そのまま阪神高速で伊丹へ。
伊丹で暗くなるまで写真を撮って、帰り道に明日7歳の誕生日を迎える長女のリクエストで、不二家桃山台店で夕食を食べて帰る。
今日は阪神高速の企画で乗り放題1200円っていうのに申し込んでの関空と伊丹だったんだけど、結局関空行きと関空→伊丹間の2回でしか使ってないので、700円分が安くなっただけだった。まぁ安くは成ったので嬉しいが、乗り放題なのだから、もっと色々と乗り降りしてみたい所ではあるなぁ。
三連休の初日はIKEA鶴浜まで。
風が強い日晴天。屋上駐車場から見える夕日が美しい。本当に最近は美しい夕日に良く出会う。
目的の電気スタンドとLED電球を2つづつ買って帰る。
最近夕日の写真が多い気がするが、今日も夕日。
何て事ない普通の公園も夕日に照らされるとドラマチックな風景に変わる様な、そんな魔法の時間。
漆黒の闇が訪れる前の、わずかな魔法の時間。
昨日で引退したAir Doの『ベア・ドゥ』が整備の為に伊丹へ来るというので、それを撮ろうと伊丹へ。
スカイパークで撮ろうと思ったが、その前に猪名川の土手あたりで、D7100にサンヨンを付けて久々に1.7xテレコンを付けてみた。今日はD7100を買って初めての飛行機撮りなので、D7000では非対応のまま撮ってたサンヨンに1.7xテレコンを、中央1点のみF8対応になったD7100でどれだけ撮れるかを試してみたかったからだ。
結果はやはりオートフォーカスの打率は上がる。ただ、当たり前の話だがやはりテレコンを付けると画質は落ちるなぁ。勿論、それだけ遠くのものを撮るので当たり前の話だし、どこまでがテレコンのせいなのかも分からないが……。
夕方の写真がつづいたので、朝日に照らされた大阪湾の写真を。淡路S.A下り線より。
昨日は徳島へ帰るのに朝4時半に出発したが、3時間しか寝てない上に真っ暗な早朝の出発で、しかも一人だけで運転するという事で、中国道を経由して明石海峡大橋へ抜けるのは、真っ暗な山の中の道だし怖いので、名神で西宮へ出て、そこからは下道で垂水へ向かった。おかげで眠くなる事もなく徳島へ到着した。
京都へ戻るのには、神戸あたりの渋滞に巻き込まれない様に、ちょっと遅めに19時頃に出発しようと思ったが、それでは帰宅するのが遅くなってしまうので、夕方17時半ごろに徳島市内を出発した。途中淡路島南のサービスエリアで夕日が美しかったので写真——これが昨日や今日の写真——を撮ったりしながら、20時には京都に着いていたのだから、やはり徳島市内からだと早く帰って来れるなぁ。
いつも実家まで帰るとなると休憩したりしながら12時間かかるからなぁ。徳島市内から実家まで2時間くらいなのに、どうしてこうも違うのか……。まぁ、小さい子供が居るからっていうのが大きいのだろうけどねぇ。
叔父が徳島市内の病院へ入院したと聞いたので、今日は朝4時半に京都を出発して徳島までお見舞いに。
叔父とはいえ、今は父親のような存在でとても恩が有る大切な人だ。
田舎の県立病院からドクターヘリで市内の県立病院へ搬送されたそうだが、その時もカメラで撮れという指示をしたというエピソードが、いかにも叔父らしく笑ってしまった。
まだまだ教えて欲しい事がいっぱいあるので、このまま回復して元気になって欲しい。
昨日はカメラを売った後、アメ村のFlying Tigerへ行ったり、大阪王将の餃子を立ち食いしたり、久しぶりに大阪を堪能出来た。
日本橋の自動販売機でジュースを買ったら、おまけでうまい棒が出てくる所があって、小1の娘が大喜びして「明日も来る」と言っていたが、そんなに毎日行く訳にもいかない(笑)。